ボランティア活動報告(2011 年10月8日)

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     ボランティア活動報告(2011 年10月8日)

    東仙台教会牧師 立石彰

     

    3月11日の地震と津波が起こってから、もうすぐ7ヶ月が過ぎようとしています。6月の臨時大会で「ボランティア活動のための100 万円募金」が承認され、これまでに本当に多くの兄弟姉妹、教会・伝道所から尊い献金を送っていただいたことを心から感謝いたします。

     

    私たちが半年間活動してきた野蒜・東名地域は、主に「野蒜運河」の北側に位置しています。運河の南側ではほとんどの家屋が全壊・流出してしまいましたが、運河の北側では二階の床下まで津波がきたものの、家屋自体はそのまま残っている家が多くあります。この地域の方々は、残った家屋にそのまま住んでおられるか、近隣の仮設住宅に入居しており、なんとか家をリフォームして、もう一度その土地で生活したいと願っておられます。

     

    しかし、この地域は、いまだに市の復興計画が定まっていない地域です。JR 仙石線(仙台石巻線)の野蒜駅と東名駅がどのルートで復旧するのか、どの地域が居住区として認められるのか、新しい堤防がどこに作られるのかなど、これから生活していくために必要な情報がほとんど何も決まっていません。市の復興計画は年内には発表されるといわれていますが、おそらく年明けになるだろうと考えている人が多いようです。また、復興計画が発表されても、線路や堤防を作るための土地の買収などには数年かかり、工事が始まるのも23 年先、そして工事が完了して落ち着いて生活できるまでには少なくとも10 年はかかると思われます。このような状況の中で、数百万円から一千万円ほどかかるリフォームを行うかどうか迷っている方が大勢おられます。

     

    現在、私たちが行っている活動の一つは、そのような方々の家屋の一階部分の解体(海水に浸かった天井の床、壁の石膏ボードと断熱材、床板、水回りの撤去)と床下の泥だしです。地震から半年が過ぎた今でも、壁や床下の断熱材に海水が含まれているので、このまま数ヶ月・数年もそのままの状態で放置しておくと家屋の骨組みになっている柱まで腐ってしまいます。

     

    これまで、私たちは、長期滞在して献身的に協力してくださった専門の大工さんたちと一緒に、リフォームすることを前提とした解体作業、また「効率さよりも丁寧さ」を重視した活動を続けてきました。

     

    「いつリフォームするか、本当にリフォームするかどうかも分からない。それでも、もしお願いできるなら・・」と言って、私たちに作業を依頼してこられる方が大勢おられます。9 月末現在で、解体・泥だしの作業で関わったお宅は50 件を超えましたが、このようなニーズは少なくともあと1 年は続くだろうと思われます。

     

    7 月頃から、地域の子どもたちに対するボランティア活動を始めています。解体・泥だしの作業をする中で、その家族の子どもたちと仲良くなり、地域の子どもたちに対するボランティア活動として、スポーツ大会を開催したり、子どもたちをキャンプに連れて行ったりしています。野蒜・東名地域の公園や小学校は、遊具がほとんど流され、今でも細かい瓦礫やガラスの破片が散乱しており、子どもたちがおもいっきり走り回れるような場所がありません。仮設住宅に住んでいる子どもたちも、騒ぐことができず、大きなストレスを抱えています。そのような子どもたちと一緒に、美しい自然の中で数日間一緒に生活することは、子どもたちの心のケアとこれからの成長のために今後さらに必要なことだろうと考えています。

     

    8 月に二泊三日で行った教会学校のキャンプには、野蒜・東名から13 人の子どもが参加し、9 月に一泊二日で行った子どもキャンプには、23 人の子どもたちが参加してくれました。

     

    「地震前に子どもたちが通っていた塾や習い事などの教室もすべてなくなってしまい、学校が終わった後に子どもたちが行く場所がない」という声を多くのお母さんたちから聞くので、今後は、毎日の解体・泥だし作業と平行して、特に子どもたちを対象とした活動も始めていきたいと思っています。

     

    また、毎月一回行っている「地域の方々と一緒に食事をする」という活動も、今後さらに充実させていきたいと考えています。作業を通してこれまでに出会った方々を招待して、バーベキューや「芋煮会(東北独自のイベント?)」を企画しています。この時には、東仙台教会の会員の方々も参加してくださり、地域の方々と一緒に食事を食べながら交わりを深めています。

     

    様々な活動の中で、私たちが大切にしているのは、このような作業を通して、家の方々と出会い、話をし、関係を築くことです。この地域の方々の心の痛みを想うと、私には、今は、直接聖書の福音を語ることはできません。一緒に祈ることも、ただ神様の話をすることもなかなかできません。しかし、東仙台教会との関係を深めていく中で、いつの日か、主イエス・キリストが、あの紫布を商う人リディア(使徒1614)の心を開いてくださったように、この地域で出会った方々の心を開いてくださることを、祈り続けていきたいと思います。


    コメント
    もう、2年になるのに遅いですね。
    • 立浪信一
    • 2013/07/14 10:42 PM
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