ボランティア日誌より
毎日の作業後に、ボランティアで来てくださった方々に「作業日誌」を書いてもらっています。その中から、いくつかの文章をご紹介させていただきます。
〈6月〉
・○○さんが「またここで暮らしたい」と言っていました。前向きになってきた証拠。芽生えた希望に寄り添いながら活動していきたい。(30代女性)
・○○さんが竹の子の煮物を作ってくださった。○○さんがアイスクリームを差し入れてくださった。やっと慣れたらもう帰ることになった。本当にやりたいことがやっとできたという気持ち。(40代女性)
・大工さんの的確なアドバイスが心強かった。きっとお家の方もそう感じていると思う。(30代女性)
・床下であおむけになって天井をながめていると落ち着きます。(30代男性)
・庭の土が「とてもきれいになったね」と奥さんがうれしそうでした。腰が重くなってきた。(30代男性)
・昨日と同じお宅に伺いましたが、昨日よりもよく話し、笑顔で応えてくださったのが本当にうれしかったです。ヘドロかきは泥と混じって難しいです。明日帰りますが、また来たいと思います。継続するのは大変だと思いますが、また協力させてください。(30代女性)
・今日、○○さんが「きれいになったから、戻ってきたくなっちゃった」と話をしていた。はす向かいの○○さんも「いつ戻ってこようかしらね・・・」と話していたようだ。元の町に少しずつ近づいていけたらいいな。(30代女性)
・新しいお宅に入った。足腰の悪いご主人は、甥っ子と2人でヘドロをかき出していたらしい。大変だったと思う。今日の活動で少しでも気が休むことができたらと思う。(30代女性)
〈7月〉
・「壁を外したら臭いが良くなった」と、とても喜んでいらっしゃいました。体もあまり良くないようなので疲れないようにしてほしいです。(30代女性)
・ひたすら室内掃除をしました。少しずつきれいになっていく過程を見ていて達成感を味わいました。また、○○さんの表情もだいぶ良くなってきました。(20代女性)
・現地の方と話しをすると見えてくることがある。(30代男性)
・台所や棚や壁を磨き、泥のついた食器を玄関横で洗いました。1日少しずつしか作業ができませんが、少しずつきれいになることがわかります。早く○○さんが住むことができるよう頑張りたいという気持ちで作業しました。(20代女性)
・田んぼのヘドロの臭いがきつかった。隣の家の方から「ご苦労様です」と声をかけられました。みなさんの働きが認められていると感じました。(30代男性)
・子どもたちがたくさん、本当に可愛かった。いっぱい笑って笑顔がたくさんで楽しかった。子どもたちのパワーはすごい。スーパーハイテンションだった。クラスの友達の半分くらいがいなくなったと一人の子が言っていました。たくさん楽しいこと、元気になれることを一緒にしたい。(30代女性)
〈8月〉
・ペットの犬と猫と遊びながら作業をしました。ペットと遊ぶことや○○さんと話すことのほうが、作業以上に○○さんにとって楽しく、「助かった」という言葉が印象的でした。今でも地震当日のことについて自分を責める思いや、後悔があることを聞いて、続けて話をして、寄り添うことが必要だと思いました。(20代男性)
・壁の解体中にぬいぐるみが3つと子どもたちの絵などが出てきた。ご家族の方がお話しながら見ていたのが印象的だった。家族の元に戻って良かった。(30代女性)
・ゴーグルはくもり、視野が狭くなり、脚立を使うとこわかった。解体は思っていたより時間がかかり大変だった。早くご家族で住めるようになればいいなと思った。(20代女性)
・ワーク一日目で被災状況を目にし、被災の大きさを肌で感じ言葉を失いました。小さな者だが、神様がつかわしてくださったことの意味を考えながらワークした。(20代女性)
・思い出の詰まった家を少しでもきれいにしてあげたいと感じました。これからも丁寧な作業を続けていきたいです。(20代女性)
・○○さんがスイカの差し入れを持って来られ、畑に植えたい作物の話などをしてくださったので、自分たちのしていることが希望につながっているとの思いを持つことができた。(30代男性)
・作業中、地震の日の話をされていました。「この雑草の様に強くなりたいわね」という言葉が印象的でした。(20代女性)
・教会の証が心に届いている。(20代男性)
〈9月〉
・今日はCRC の方々と一緒に作業しました。みなさんとても一生懸命やってくださり、力のいる作業など、自分から率先してやってくださっていたことがとても印象的でした。日本の復興のために世界中の方々が動いてくださっているということをしっかり心に留めて、感謝しなければいけないと思いました。(10代女性)
・2週間ぶりにまた機会ができて参加しました。この前、○○さん家で作業しましたけど、また会えて本当にうれしかったです。私の名前を覚えていてくれて嬉しかったです。(20代女性)
・○○さんが本にまつわる思い出をたくさん話してくださいました。話をしながら気持ちの整理もされていくといいなと思いつつ、話に耳と心を向けて、本の泥を落としました。寄り添うことを考えながら作業をした一日でした。(20代女性)
・初めて被災した子どもとふれあい、悲しい事実を話されるとどう自分が被災地とつながっていくかということを考えさせられました。(10代女性)
・初めて壁を壊す作業をした。それぞれの部屋にそれぞれの思い出があるんだろうなと、少しつらくなった。本や家などはただの「もの」ではなく思い出のつまった「生きてきた証」なのだなと改めて思った。少しでも助けになったらうれしい。今後もこの体験を他の人に伝え、自分もまた戻ってボランティアをしたい。(30代女性)
・壁壊しは初めてやったのですが、大切にされていたお家を壊すのは胸が痛かったです。「壁を壊されていくのはつらいので見ないようにしている」とのことでした。すこしでも○○さんの心に寄り添いたいと思いました。(30代女性)
・今日は家の壁の拭き掃除をして、とても地道な作業で大変でした。こんな作業をしていることを知らなかったです。このような地道な作業一つ一つが復興につながっていくのだと思いました。(30代女性)
・日本人が日本のために働いていることを見てすごく感動しました。外国人だけど優しくしてくれて本当にありがとうございます。日本のために東仙台のために熱心にお祈りします。(20代女性)
・半年たったし、もうやることはないんじゃないかという気持ちで仙台に来ましたが、予想に反してやることはまだまだ多く人の手が必要とされていることを感じました。(20代男性)
・休憩時間にも地震当時の話をよくされていて「今だから笑って話せるけどね」と言う言葉が印象的でした。(20代女性)
- 2011.10.08 Saturday
- 東仙台教会ボランティア活動
- 22:50
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- by 日本キリスト改革派教会 大会執事活動委員会